皆様こんにちは。
NPO法人ソシオの杜です。
前回は、ご挨拶を兼ねて、私たちのNPOで行っている【ソシオエステティック】の概要
についてご紹介いたしました。
前回の内容はこちら
今回は、「NPO法人ソシオの杜」についてご紹介させていただきます。
目次
【1】ソシオの杜とは
NPO法人ソシオの杜では、高齢者や闘病中の方、闘病中の方など様々なストレスを抱えた人たちにソシオエステティック(ソシオエステ)を提供しています。
ソシオエステが通常のエステと異なるのは、肉体・精神両面での苦痛を和らげることを重視する点です。
施術にあたっては、利用者様の体と心をゆっくりとほぐし、前向きな気持ちになってもらえるよう努めます。
わずかでも心安らぐ時間を提供することで、痛や悩みを軽減し、すべての人が健康で自分らしく生きられるようになることが目標です。
最期の時まで自分らしく生きてもらいたいという願いから、亡くなる直前の方の施術にも対応しています。
【2】活動のきっかけ
「ソシオの杜」設立の契機となった出来事は、理事長である江頭裕美の息子さんが急性骨髄性白血病を患ったことです。
1年に渡る闘病生活で息子さんをサポートする中、ソシオエステとの出会いが訪れました。以降、美の追求だけに留まらない、心身ともに元気になれる新しいエステの分野を追求し活動を行っています。
少し長くなりますが、当時の江頭の想いをお読みください。
10年ほど前に息子が急性骨髄性白血病にかかり、1年に及ぶ闘病生活を送っていました。
たくさんの方のお力添えにより、今は寛解しておりますが、息子の闘病生活は過酷なものでした。
当時、何が何だかわからないまま治療を繰り返し、食事を摂ることベッドから起き上がることも出来ない。
そんなぼろぼろの姿の息子を目の当たりにしながら、何もする事が出来ない。
私がお医者様のように治療が出来るわけでもありませんし、息子の苦しみを背負うことも出来ません。
助けたくても自分のできる事がないもどかしさと、無力さを思い知らされたのです。
同室になったお母さんの中には、看護疲れでうつのような状態になられた方もいらっしゃいました。
きっと、思いつめていらっしゃったのでしょう。
いっしょに病気に立ち向かう事の難しさを見せつけられ、私自身も不安でいっぱいでした。
・・・一番つらく、不安なのは、病気をしている息子であるはずなのに。
当時、私が息子のためにできる事は、ただ背中を擦り続ける事しかありません。
それでもずっとさすり続けていると、一瞬だけ“ほっ”とした表情を見せてくてることがあったのです。
その顔が見たくて、私はその時息子にできる事をしていきました。
そんな中、フランスのソシオエステティシャンの活動と知ることとなります。
これまでもエステティシャンとして仕事をさせていただいておりましたが、
その活動は息子と歩んだ闘病生活で痛感していた『悲しみや苦しみも含めてケアをしていく』という
体だけではなく、心のケアも行っていくという事をすでに行っていたのです。
美しくなるためだけでなく、心から元気になる新しいエステの考え方に私は心をつまされました。
その後、ソシオエステティックの資格を修め、活動を始めて様々な方にお会いしてきました。
- 精神疾患を抱える方
- 会社のストレスで肌がぼろぼろになられてしまった方
- ダイエット入院中に同室になった末期がんの方々
- インターフェロンの治療中に施術を受けたいとおっしゃられた方
- がんセンターに入院中でも、化粧品を購入したいおっしゃられた方
- 病気だけでなく、様々な悩みを抱えて苦しむ方々にお会いしてきました。
そんな方々とまっすぐ向き合っていくことで見えてきた事、感じる事がたくさんありました。
改めて痛感したのは、やはり患者さんだけでなく周りの協力が必要だということ。
私は少しでも患者様や支えていらっしゃる方の不安を軽くするお手伝いをしています。
息子の病気も、周りの方々の手助けなしでは寛解することは出来なかったことでしょう。
不安な闘病生活や介護、社会生活の中で一瞬でも痛みや悩み、苦しみを忘れてほしい。
自分らしく、体だけでなく心も健康に生きていただきたい。
息子の闘病生活の中で、助けていただいた感謝の気持ちを私たちの“できること”で
たくさんの方にお返しし、お力になることが出来るよう、この活動に取り組んでおります。
一人で痛みや不安を抱え込まないで、いっしょに向き合っていきませんか?
私たちは、この江頭理事長の想いを共有し、《ソシオエステ》を広げていきたいとの思いで日々活動しています。
【3】活動内容
次に、具体的な活動内容についてご紹介いたします。
主な活動としては
- ソシオエステの認知度向上に向けた取り組み
- ソシオエステを用いた施術の提供
- ソシオエステを提供する施術者(セラピスト)の養成
の3つになります。
以下、詳しくご説明いたします。
①ソシオエステの認知度向上に向けた取り組み
日本でのソシオエステティックの歴史は約10年に過ぎず、まだまだ認知度が高いとは言えません。
そのため、私たちは、リレーフォーライフや県民公開講座など様々なイベントへ積極的に参加し、ソシオエステティックの技術をボランティアで提供しています。

また、一昨年の九州豪雨で甚大な被害を受けた福岡県朝倉市の仮設団地に対しては、1年間定期的にお伺いし、被害にあわれた方々の心と体のケアのお手伝いをさせていただきました。
その他にも、行政機関・金融機関などと連携し、認知度向上に向けた取り組みを行っています。
過去に開催したセミナーの様子はこちら
②ソシオエステを用いた施術の提供

2つ目の活動内容ですが、メインの活動になります。
現在、私たちは佐賀県を中心に活動を行っていますが、ソシオエステティックを必要とされる方々は、医療機関・介護施設といった諸施設の入居者をはじめ、ご家族と同居されている方、お一人暮らしの方まで様々です。
それぞれの利用者様のニーズに応じ、最適なサービスを提供できる施術者を選び訪問させていただいています。
最近では、地道な活動の成果もあり、複数の医療機関と良好な関係を築いており、医師からのご要望で終末期医療の利用者様の元へお伺いするといったケースも増えてきています。
私たちは、医療や福祉の側とコミュニケーションをとりながら、チームとして利用者様にとって最良のサービスを提供できる形を構築していきたいと考えています。
③ソシオエステを提供する施術者(セラピスト)の養成
NPOの活動を永続的に行っていくためには、基盤の強化は必須です。
そのために、NPO法人ソシオの杜では、ソシオエステティックの技術を持った施術者の養成にも力を入れています。
初級から上級までNPO独自の養成講座を開設し、受講修了者には《NPO法人ソシオの杜認定ソシオセラピスト》として認定を行っています。
この認定者が各々のスキルに応じ、ソシオエステの施術を行うことで、ソシオエステの裾野が広がっていき、《職業としてのソシオエステ》が確立できると信じています。
【4】代表あいさつ
最後に当NPOの代表である江頭のご挨拶を掲載いたします。
エステ業界に飛び込んで、早31年。バブル時代にはじまりこの混沌とした時代まで、
ずっとお客様と共に走り続けて参りました。
ですが、人生の折り返し地点も過ぎ、これからの生き方は「社会へのご恩返し」と考え、
私の集大成である『ソシオエステティック』の普及と後進育成に力を注いでいきたいと考えています。
世の中では、昨今、殺伐とした事件や身勝手な振舞い(自分さえよければ)を多く目にします。
とても悲しい事です。
その一つの要因としては、コミュニケーション能力の低下も考えられるのではないでしょうか?
『ソシオエステティック』というのは実は、最高のコミュニケーションツールなのです。
小さいときに「頭が痛い。おなかが痛い。」と言った時、真っ先に飛んで来て
「いたいのいたいのとんでいけー」とさすってくれたあの『おかあさんの魔法の手』が
まさしく『ソシオエステティック』なのです。
皆さんはその時、どんなでした?痛みが和らぎ、大きな安心感に包まれましたよね。
そして「もう大丈夫。おかあさんありがとう」と言いませんでしたか?
『ソシオエステティック』の現場では、様々な事情から、苦痛や不安を強いられている方々と多く接します。
そんな中にいて、私たちは笑顔と手の温もりを提供し続け、「ありがとう」の言葉をいただくのです。
そこには、言葉以上のとても大きくて深い何かが一緒に伝わってくるのです。
私は、『本当のソシオエステティック』が世間一般に広がる事で、
必ずこの国の未来が良くなると心から信じています。
特定非営利活動法人 ソシオの杜
理事長 江頭 裕美
以上で、NPO法人ソシオの杜のご紹介とさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
NPO法人ソシオの杜では、活動にご賛同いただける賛助会員様を募集しております。
詳しくは、当NPOホームページ(https://socio-m.jp/)をご覧ください。
一人でも多くの方々にご興味を持っていただけると嬉しいです。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
- NPO法人ソシオの杜 理事長 江頭 裕美(えとう ゆみ)
- TEL:FAX 0952-31-1780
- E-mail socionomori@gmail.com
- HP(ソシオの杜) https://socio-m.jp/
- HP(珠ちゃんサロン) https://tamasalon.jp/
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