皆さんこんにちは。
NPO法人ソシオの杜です。
今回は、児童養護施設でのソシオエステティシャンの活動についての事例をお伝えいたします。
児童養護施設という言葉は、あまり馴染みがないかもしれませんが、以下の目的を持った施設で、全国で約2万5千人の児童が児童養護施設で暮らしています。
また、入居理由の65%は虐待と言われています。
児童養護施設は、保護者のない児童(乳児を除く。ただし、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、乳児を含む。以下この条において同じ。)、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設とする。
出典:児童福祉法第四十一条
今回は、児童養護施設に入居している児童へのケアのなかで、とある中学生への事例をご紹介いたします。
事例⑪ 児童養護施設でのソシオエステティック
- 《場 所》 児童養護施設
- 《頻 度》 随時
- 《対象者》 中学生
- 《内 容》 ハンドマッサージ、爪周辺のケア、顔の清拭
こちらの施設ではソシオエステティックのお話を入居者に伝えて、興味を示した人の中から、例えば、お正月やイベント時にご家族が来られなかった人を選出して、ソシオエステティックの介入を行った。
髪の毛で完全に顔を覆うようにして顎先まで伸びた状態で、ソシオエステティックのお部屋へやってきた彼女は、発話はしっかりとしており椅子に着席しました。
最近のマイブームのお話を聞きながらハンドマッサージから行い、爪周辺の乾燥などを整え、興味のあるアニメのお話をしながらお肌のお話へお肌については、質問が出たことで少し、髪の毛ごしから少しずつ髪の毛をかき分けながら清拭を行いつつ、髪の毛を一方にまとめ顔が完全に出る状況まで進めることができた。
最終、ほぼ顔を完全に出してみると少し姿勢の調整などを行って施術は終了。
本人にはあえて感想などは確認していない。
数か月振りに顔をしっかり出している姿を確認したとのことです。
今回はソシオエステティシャンの判断で本人への感想の確認などは行っていないとのことです。それでも、施設の方からの感想では普段とは違う様子だったと前向きなコメントをいただいております。
ソシオエステティックは、高齢者や障がいをお持ちを方々に対して施術を行うことが多いですが、それ以外にも、児童養護施設や自立支援施設、女子刑務所の入所者といった様々な困難を抱えている方も対象としています。

そのような方々の心と体のケアにほんの少しでも貢献できることが私たちソシオエステティシャンの喜びでもあります。
今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。