夜明けの森の日々

40代で起業した元公務員が、ビジネスを中心に日常を綴ります

ソシオエステをご存知ですか?

皆様こんばんは。

突然ですが、ソシオエステティックという言葉をご存知ですか?

 

ソシオエステティック(ソシオエステ)とは、フランスで生まれた言葉(概念)です。

一言でいうと、高齢者や障害をお持ちの方など、様々な困難を抱えている方に対して、医療や福祉の知識を活用して行う総合的なエステティックのことを言います。

また、ソシオエステを提供する施術者をソシオエステティシャンといいます。

※フランスではソシオエステティシャンは国家資格として認定されています


 恥ずかしながら私はこの「ソシオエス」という概念の存在自体を、ほんの半年前まで知りませんでした。

たまたま知人の紹介でソシオエステの普及に尽力されているNPO法人の代表とお会いする機会をいただき、理念や活動内容に共感し、微力ではありますがご協力をさせていただいています。

 

 今回は、この「ソシオエステ」について、歴史や理念について皆様に知ってていただきたく記事にまとめました。

構成は以下の通りです。

 

目次

 

【1】ソシオエステティックとは

【2】ソシオエステの歴史

【3】ソシオエステの現状と課題

【4】目指す方向性

 

 

 【1】ソシオエステティックとは

 

「ソシオ」とは英語の「social」と同じ言葉で「社会的な」という意味のフランス語です。 

  ソシオエステティックとは、人道的・福祉的観点から、高齢者や障害をお持ちの方などのように精神的・肉体的・社会的な困難を抱えている方に対し、医療や福祉の知識に基づいて行う総合的なエステティックのことを指します。

 

エステティックの施術によって人を癒し、励まし、QOL(生活の質)の向上に寄与し、その人が本来の自分を取り戻すために支援することを目的とします。

 

ソシオエステティックの目的は精神的・肉体的・社会的な困難を抱えている方の「QOLの向上」であって、「美」の追求や肌機能の改善、リラクゼーションの提供などは手段のひとつでしかありません。

心の安らぎを回復する、自信を取り戻す、不安を軽減する、笑顔を取り戻す、人生に対しての希望を取り戻すなどを目的にエステティックの技術を手段として行っていきます。

 

 【2】ソシオエステの歴史

 ソシオエステティックはフランスのルジエール女史の想いからうまれました。

 もともとエステティシャンとしてサロンを経営していた彼女が、多くの施術を通して、エステが人の表面だけを美しくするものではなく、心の奥深くの悲しみや悩みを癒やすことができるもの」であると考え、裕福で健康な方達だけでなく、病気や心の病を抱えた人達にもエステックの喜びを伝えたいと願うようになりました。

 

そこで、彼女は、エステティックの知識だけでなく、より深い医学的な知識・理解が必要であると考え、国立トゥール医科大学ブルトノー病院の門を叩いたのです。

 

その後、精神科病棟や刑務所、老人ホームなどでのボランティア活動を行うなどの経験を踏まえ、ルジエール女史は、 1978年にソシオエソシオエステティシャンの養成機関であるCODES(コデス)を設立しました。

 

彼女の精力的な活動により、ソシオエステティックの重要性が次第に認知されていき、1997年には国(フランス)から「ソシオエステティック能力資格」の資格名で技術能力資格として認可をされました。

また、CDDESも正式な教育機関として国家から認めらてています。

  

日本では、一般社団法人日本エステティック協会が、2004年8月にCODESと提携※し、日本におけるソシオエステティックの確立を目指した活動をしています。

  

※ソシオエステティック養成機関【CODES-JAPON(コデスジャポン)】を設立し、2007年よりソシオエステティシャンの養成を行っています。

 

 

【3】ソシオエステの現状と課題

ソシオエステの現状は、次のようになっています。

【CODES-JAPON認定ソシオエステテシャン】・・・92名

平成31年3月現在

 

 ソシオエステティシャンの方たちは、全国の病院、高齢者施設、障害者施設および及び在宅で、定期・不適期で活動しています。

 

しかしながら、

◯社会的な認知度が低い

◯ソシオエステティシャンの人数がまだまだ少ない

◯(健康保険等の適用がなく)自費での施術のため利用者の負担が大きい

など、まだまだ多くの課題があります。

 

これらの課題を解決するにも、行政機関等と連携した活動を行っていく必要があり、冒頭にご紹介したNPO法人の代表者など、多くの方達が精力的に活動しています。

 

 

【4】目指す方向性

フランスでは、ソシオエステティックの施術は無料で受けることができます。患者(利用者)様の負担はありません。

だからといって、ソシオエステテシャンはボランティアで働いているのではなく、病院や施設、政府の機関などから給料が支給されます。

 

私が協力しているNPO法人では、究極的には日本でも同じような形でソシオエステが普及していくことを目指しています。

 

なかなか一気にその段階まで進むことは難しいので、まずは利用者様から適正な自費負担 をいただくことで、職業としての【ソシオエステティシャン】を確立していきたいと考えています。

 

そのためにも、ますば、ソシオエステについて、広く知っていただきくことが重要であると考えています。

  

まとめ

いままでご説明しましたとおり、ソシオエステの活動領域は多岐に渡ります。

高齢化社会がますます進行していく日本では、医療・介護・その他のサービスをパッケージにして、地域で必要とされるサービスを提供していくことが重要となります。

 

国の財政的な制限もあり、すべてのサービスを医療保険介護保険で賄うことは現実的ではなく、保険外(自費)サービスの有効活用が求められるのは必然です。

 

ソシオエステはその役割の一部を担うことができるものです。

まずは、この「ソシオエステティック」という考え方について、皆様に知っていただければ嬉しく思います。

そして、(私のように)少しでも興味をもっていただけた方が、活動に参加していただけるよう、引き続き情報発信をしていきたいと思います。

 

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。