ソシオの杜 ~ソシオエステの現場から~

ソシオエステティック(ソシオエステ)を提供するNPO法人の活動を綴ります

ソシオエステ事例集⑧ ~ 施設勤務者からの報告 ~

皆さんこんにちは。

NPO法人ソシオの杜です。

 

2021年初めての投稿となります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

昨年末より、皆さまに「ソシオエステティック」がどのようなものかを知っていただくために、「ソシオエステ事例集」として、全国で活躍されているソシオエステティシャンの日々の活動をご紹介しております。

 

今回は、ソシオエステの資格を活かし医療施設で勤務をしているソシオエステティシャンの活動報告についてお伝えいたします。

 

概要は次のとおりです。

 

 《場 所》  地方都市の中核医療機関

 《対象者》  入院・外来の患者

 《内 容》  ソシエエステ全般

 

 

事例⑧ 施設勤務者からの報告

 

 《対象者:高齢者》 90代・女性

介護度4のほぼ全介助の女性です。3年間担当しています。

いつもベット上で過ごしています。旦那様も他界され、ご家族も遠方。

 

皮膚の剥離がある為、マッサージは不可ですが、毎回お部屋にお伺いし手を握りながら、お話をしています。時には手のぬくもりでウトウトと眠ってしまいます。

ほぼ言葉もハッキリはしないですが、先日は私の顔を見ると目を見開いて精一杯の声で「う・れ・し・い」と。

 

 例え短い時間でも、マッサージができなくとも、誰かの手のぬくもりを感じ、安心を感じることが大切と、このお客様から教わりました。

 

 

 《対象者:高齢者》 70代・男性

 

脳梗塞の患者様。2年程担当しました。この方は他界。

ソシオエステに入らせて頂いていた当初は、全く言葉を発することもなく、この方はソシオを必要としている方なのだろうか?と思いながら施術を担当し続けていました。

 

終始天井を見つめたまま施術前も後も何も言わず・・・。1年に訪問し続けた頃

いつものように施術した後にボソッと『ありがとう・・・』と。

 

その後、施設スタッフさんに聞いたところ『●●さんはいつも楽しみにしているんですよ』と。言葉はなくとも、伝わるものは必ずある・・そして継続することの大切さをこのお客様からの教わりました。

 

 

 《対象者:精神疾患》 10代・女性

 

最初マッサージを担当したときは、拒否があり、お話だけ。

その時は終始伏し目で、彼女の目を見ることもなく終わりました。次の訪問では軽く手に触れたところ、怯えて震えていたので、その時も『無理はしないようにしようね』と笑顔で終了。

 

次に訪問した際は、いつも櫛も通してないほどのグチャグチャの髪の毛を『すこし髪をとかさせてね』とキレイにしてあげました。

 

すると小さな笑顔で『ありがとう・・』と。

 

その時からみるみる彼女自体が変わり、毎月のマッサージも楽しみに迎えてくれて最終的には自発的に自分の話を笑顔でたくさん話してくれるようになりました。

 

お客様にとって何が本当に嬉しいことなのか?ということを彼女の純粋な笑顔から教わりました。

 

 

 《対象者:精神疾患》 10代・男性

 

マッサージに最初に伺った際、笑顔もなく、表情もキツイ状態で『もっと強くもっと強く・・』と私の手が壊れそうなほどの圧でのハンドマッサージを要求してきました。

私は『それはできません』とは簡単には言わず、何かのサインだと思った為、その時は彼が納得するまで施術をしました。

 

その日を境に彼は『今日は〇〇さんが来る日だーー!!僕の横に座ってお話いっぱい聞いてーーー』と別人のように笑顔で毎回迎えてくれるように。

 

後から施設スタッフに聞いたところ『小さなころから両親の育児放棄によりグループホーム生活で大人を完全に信じられないようになってしまったと。彼はきっと試したんでしょう。信じられる大人なのかと、裏切らない大人なのかと』

 

ひとつの小さな行動が、その方にとってどれくらい大きなサインであるか、人生の悲しみをどれだけ抱えてきたかを彼が全力で私に伝えてくれました。

 

 

《対象者:高齢者》 80代・女性

 

この方は比較的自立している方ですが、最初にお会いした際は両手全体が触れないほどのアカギレでした。

 

薬のアレルギーもある為、ステロイド剤も拒否して治療もしていませんでした。

 

腕から手首の方から施術を始め、お客様に不安の無い様に時間をかけて少しずつ施術範囲を広げていったところ、1年程ですべて完治いたしました。ご本人も驚くほど。

 

長年の悩みが解決して今ではマッサージ以外にもお話することも楽しみに待っていてくれています。

 

《対象者:高齢者》 80代・女性

 

この方は若いころからオシャレに気を使っている方でしたが、寝たきりで思うように動けず・・その中でもいつも身なりはとても気にされていました。

 

私がネイルを担当するようになってから、いつも楽しみに待っていてくれていました。

徐々に病状が悪化し、施設の方からも『病院の検査などもある為、ネイルはしばらく控えて下さい』とのお話でしたが、毎回傾聴だけはさせて頂いてました。

 

病院に入院される直前には『退院したらまたネイルしてなー』と笑顔で。

 

結局退院することなく、他界されましたが、この方にとってネイルが生きがいとなっていたのは確かでした。

 

最後まで、ソシオが生きる喜びになると事を教えて下さいました。

 

 

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今回は、とある医療機関に職員として雇用され、ソシオエステの技術を活かして患者様の様々な困難を癒している事例をご紹介いたしました。

 

正直なところ、日本ではソシオエステの認知度はまだまだ低く、雇用契約を結んで勤務できるケースは多くありません。

 

一方、ソシエエステ発祥地であるフランスでは、ソシオエステティックは国家資格として認定されており、政府や企業から給与を支給され、利用者は無料でソシオエステの施術を受けることができます。

 

日本でも「職業としてのソシオエステ」が確立できるよう、私たちも日々の活動を行っています。

  

 

NPO法人ソシオの杜について

 

NPO法人ソシオの杜では、一緒に活動を行っていただける仲間を募集しています。

ソシオエステティックを学びたい方、NPO運営にご興味のある方、どちらも大歓迎です!

 

併せて、賛助会員としてNPO活動をご支援いただける会員様も募集しています。

 

少しでもご興味をお持ちいただきましたら、下記までお問合せいただきますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。 

  

 

 NPO法人ソシオの杜  代表理事 江頭 裕美(えとう ゆみ)

TEL:FAX  0952-55-1077

E-mail  socionomori@gmail.com

HP    http://socio-m.com/

 

 

 

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